タイトル:『頼山陽の思想—日本における政治学の誕生』
刊行日 :2014年2月12日
編著者名:濱野靖一郎(著)
出版社 :東京大学出版会
ISBN :978-4-13-036251-1
要旨:尊王討幕のイデオローグ,歴史家,文人……我々が頼山陽に抱くイメージはどれも誤りである.本書は,従来見過ごされてきた著作『通議』に徹底的に向き合い,その一貫した政治思想を剔抉,頼山陽を統治理論家として捉え直す.緻密な史料読解とシャープな分析で,明治以来の山陽解釈を根底から覆す野心的試み.(東京大学出版会紹介文より)
■目次
序 章 頼山陽とは何者なのか
第一節 既存のイメージ
第二節 主著の構想と成立
第一章 頼山陽以前
第一節 中国における正統論の系譜
第二節 日本における政治学の源流
第二章 「君主論」の成立――頼山陽
第一節 「勢」を論ず
第二節 英断の君主
第三節 統治の方法
第四節 統治の正統
終 章 維新前夜
第一節 「正統」論の危険
第二節 公儀の崩潰
■書評
・片岡龍「東アジアの政治学の夜明け」(『頼山陽の思想』書評)『書評大全』2355頁:PDF