【COVID19:レターズ・トゥ・エディター】from 閻秋君「汪曾祺作品の翻訳について」

汪曾祺作品の翻訳について

東北大学大学院・閻秋君

 いま世界はパンデミックに襲われています。新型コロナウイルスは、国際社会を変えていると同時に、人間には自分も自然の一部分にすぎないと改めて感じさせました。人間は自然の隅々まで開発してきましたが、今回こそ自然の逆襲を十分味わうことになりました。たとえば、春の爽やかな風が吹き抜けているのに、思い切り外の世界へ遊びに出ることができなくなりました。また、オンラインで授業や会議に参加しているものの、それは人間の五感で触れ合う世界に及ばないものだと切実に感じるようになりました。この息苦しい気持ちを和らげるために、私は中国の作家·汪曾祺(WANG Zengqi、1920~1997)の作品を読み始めました。そして、彼の作品を日本語に翻訳してみたいと思うようになりました。 “【COVID19:レターズ・トゥ・エディター】from 閻秋君「汪曾祺作品の翻訳について」” の続きを読む