【大会】日本東アジア実学研究会2022 年度国内大会 2022年7月23日(土)

「地球危機の時代に考える自然と人間と実学」

日時  :2022年7月23日(土) 
会場  :Zoom によるオンライン 開催

趣旨文

 21 世紀に入り 、地球ということを強く意識する時代に 今 我々は 生きている。我々は、地球市民として、諸国家・ 諸民族・ 諸宗教・ 諸文明 ・諸文化 の間の 対話を 通して、人類の過去を省み、イデオロギーの対立を超え、核兵器 を廃絶し、地球環境問題に対処し 、持続可能で多様性に満ちた寛容で 平和な世界 文化の実現を目指し、未来に向けて創造的に歩むことが求められる。
 他方で、今日、地球 の各地域で起こっていること、そして自然と人間の生命を育む地球の環境は、危機的かつ終末的な状況にある。2022 年2月 2 4 日ロシアがウクライナに侵攻し、今日も戦争による死者が出ている。新自由主義の経済観 は、コロナ・パンデミックにあっても、経済成長優先の政策を促し、経済格差 を広げ 、教育や福祉 、他者のケアに従事する人々や 貧困 家庭に対して支援の手を十分に行き届かせているとはいえない 。さらに、気候変動による各地域での異常気象の発生 頻度が上がり、生物多様性の 喪失が進み、地球の気温上昇は取り返しのつかない時点に来ている。すべては、人間による自然の搾取、我による他者の疎外と搾取の結果 として今の地球の現実があると考えられる。
 人間には、自然と人間に対する実在感(Sense of Reality と生命が育まれることへの心の驚き(Sense of Wonder がある。今、改めて、人間が持つ本心に立ち返り、自然 と他者に対 して相互に活力を与える人格的交流の主体としての人間、すなわち TRUE AND REAL LEARNING ”としての実学の担い手 である人間 のあり方について考え てみたい 。
 以上のような問題状況の認識に基づき、本大会のテーマを「地球危機の時代に考える自然と人間と実学」とした。本大会における参加者相互の真摯で熱心な対話が、TRUE AND REAL LEARNING ”としての実学、すなわち人文科学的に過去の人類の思想的営為に学び、さらに社会科学的、自然科学的にも、未来に向けての新たな「真実」( true )と「現実」 realityを探究し、「自分たちの生き方を思想化し、自然と社会に責任をもつ学問」(会則第一条)としての 「実心実学」の構築に寄与することを期待したい。

■オンライン会議動画
■プログラム

●開会挨拶・進行方法の確認
10:00~10:10 開会 挨拶 片岡龍 (日本東アジア実学研究会会長 東北大学大学院教授)
進行方法の確認 島田雄一郎

●基調講演
10:10~11:10 服部英二 (本研究会会員 元ユネスコ事務局長官房特別参与)
「メシア思想と覇権主義 キエフ・ルーシから八紘一宇まで 」
11:20~12:00 質疑応答 (10分休憩後)

●昼食休憩
12:00~13:00

●個別研究報告 持ち時間30分 (※目安:発表時間 20 分 質疑 10 分 二部屋開催)
※Room01
13:00~13:30 崔雪萍 (東北大学大学院)
「「草木」における「観念の世界」の構築と養生法 万里集九の『梅花無尽蔵』をめぐって 」
13:30~14:00 賈光佐 (東北大学大学院)
「独立性易の「一息」論及びその日本医学への影響について 」
14:00~14:30 郭旻錫 (京都大学大学院)
「否定性としての「天命之性」と「創造的主体」の模索―朴鍾鴻哲学の主体論 」
14:30~15:00 田中豊 (関西学院大学)
「中江兆民はルソーの「自然」( nature )を如何に理解したか 」

※Room02
13:00~13:30 樊传燊  (東北大学大学院)
「幕末における修養思想―山口菅山を中心として― 」
13:30~14:00 呉佩遙 (東北大学大学院)
「日露戦争後の「人格」と「信仰」 「仏陀」の歴史性と超越性をめぐって 」
14:00~14:30 高城健人 (京都大学大学院)
「19 世紀後半から 20 世紀前半の朝鮮半島における民主主義談論に つ いて 」

●総会
15:00 新役員あいさつ、新プロジェクト紹介、会費変更の決議など
●懇親会
総会終了後 発表者を囲んでの意見交流

■関連資料

大会プログラム.PDF
趣旨文.PDF
個別発表案内.PDF
服部先生ご講演資料「メシア思想と覇権主義」

投稿日: カテゴリー 大会