【会員の図書】濱野靖一郎 『「天下の大勢」の政治思想史 ─頼山陽から丸山眞男への航跡』(筑摩書房、2022.6.15)

タイトル:『「天下の大勢」の政治思想史 ─頼山陽から丸山眞男への航跡』
刊行日 :2022.6.15
著 者 :濱野靖一郎
ページ :400
出版社 :筑摩書房
ISBN :978-4-480-01749-9

内容紹介
丸山眞男は日本人の歴史意識の古層として「つぎつぎになりゆくいきほひ」を指摘した。「なりゆく」この「勢」の思想を最初に打ち出したのが頼山陽である。主体的能動的に「勢」の変化を制御していこうとする山陽の「天下の大勢」をめぐる思想は、日本近代史をいかに動かしていったか。幕末の老中・阿部正弘と堀田正睦、勝海舟、木戸孝允、徳富蘇峰、原敬の「大勢」認識から、三国同盟の「バスに乗り遅れるな」、終戦の詔勅の「世界ノ大勢亦我ニ利アラス」まで、「天下の大勢」思想の航跡をたどる。

(出版社紹介文より)