【フォーラム】「科学技術時代における新たな死生観・倫理的実践主体の創出をめぐる世代間対話」

「科学技術時代における新たな死生観・倫理的実践主体の創出をめぐる世代間対話」

■趣旨

 本フォーラムは、科学技術時代の新たな死生観・倫理的実践主体の創出をテーマに、日本と韓国にかかわるさまざまな現場からの参加者が、フォーラム、セミナー、シンポジウム、ワークショップなどの形式で、専門横断的に対話し、日韓のあいだから新たな学際領域・社会実践を共創することを目的としてい

 新たな死生観・倫理的実践とは、軍事化・テロ・災害・難民化・ヘイトクライムなどの常態化する現代世界の状況に対し、生命の非孤立化・非序列化が最重要の価値であるとの認識にもとづくものである。 日韓の人文社会的資源を、科学技術時代の今日的課題にたいする現場の声とつきあわせ再活性し、あわせて地域・多文化共生という観点から社会実践に活用しえる指導的人材の養成もめざしている。

■各日テーマ

9月17日「難民化・ヘイトクライムから生命の非孤立化、非序列化へ」
9月18日「科学技術時代の倫理的実践としての<実心実学>」 
9月19日「東北発の新たなリーダーシップ像を、日韓の歴史と未来から考える」 

会場:17日‐東北学院大学土樋キャンパス 8号館3F 第3、第4会議室
 18・19日‐東北大学川内南キャンパス 文科系総合講義棟1F 105

共催:東北学院大学地域共生推進機構
   日本東アジア実学研究会 
   未来共創新聞
   東北大学日本思想史研究室

後援:駐仙台大韓民国総領事館
   東北大学グローバル安全学トップリーダー養成プログラム

■プログラム




プログラム(日本語):PDF

■写真
コメント:小川晴久(東京大学・名誉教授)

【刊行物】『日中韓思想家ハンドブック』

タイトル:『日中韓思想家ハンドブック—実心実学を築いた99人—』
刊行日 :2015年11月
編著者名:小川晴久・張践・金彦鍾 編
出版社 :勉誠出版
ISBN:978-4-585-20037-6

要旨:東アジア共通の知の基盤を創った99人
日本・中国・韓国の3か国から各33名、近世の代表的思想家を紹介。単なる技術の学ではなく、儒学を基調として、自己修養や自然への畏敬など「心」を重んじる実心実学思想は、東アジア世界の独自かつ共通の知的達成であった。近代以降を席巻した西洋の知的体系が大きな見直しを迫られるいま、東アジア独自の知の源泉を再認識する。(勉誠出版紹介文より)

・小川晴久「巻頭言」(『日中韓思想家ハンドブック』巻頭):PDF

・小川晴久「実学を甦らせる実心実学規定」(『日中韓思想家ハンドブック』「日本の実学思想家」冒頭):PDF

【刊行物】『東アジア世界の「知」と学問』

タイトル:『東アジア世界の「知」と学問
      ―伝統の継承と未来への展望(アジア遊学176)』
刊行日 :2014年8月25日
編著者名:小島康敬 編
出版社 :勉誠出版
ISBN:978-4-585-22642-0

要旨:「実学」という用語の細かな定義に拘らず、「学問」「学び」という緩やかな括りで、東アジア世界において「知」の営みがどのように展開されてきたのか、またそれを将来に向けてどのように継承・発展させてゆくかを検証。日中韓の共同研究により、近代以降の西洋的な学問知から抜け落ちた、東洋の「知」と学びの伝統を問い直す。(勉誠出版紹介文より)

・小島康敬「序言」(『東アジア世界の「知」と学問』4-5p):PDF

・小川晴久「始めに心ありき—実心実学の認識論」(『東アジア世界の「知」と学問』6-14p):PDF

※本著作は2013年11月に開催された第12回東アジア実学国際学術大会の研究成果を収録したものです。大会の詳細についてはこちらのページをご覧ください。

【刊行物】『実心実学の発見』

『実心実学の発見』表紙

タイトル:『実心実学の発見—いま甦る江戸期の思想—』
刊行日 :2006年10月30日
編著者名:小川晴久
出版社 :論創社
ISBN:978-4-8460-0315-9

要旨:貝原益軒、熊沢蕃山、宮崎安貞、石田梅岩、安藤昌益、三浦梅園、山片蟠桃、大蔵永常、二宮尊徳、渡辺崋山、横井小楠。江戸期に輝く11人の思想について、斯界の権威が平易に核心を解析する。(論創社紹介文より)

・小川晴久「<序論>実心実学とは何か、その視点」:PDF