【COVID19:レターズ・トゥ・エディター】from 范帥帥「小さなウイルスが我々の生存世界を永遠に変える」翻訳・感想

小さなウイルスが我々の生存世界を永遠に変える

翻訳・感想:范帥帥(東北大学大学院)

 4月25日に、中国の拼多多(日本の楽天に似ている)CEOの黄峥は「小さなウイルスが我々の生存世界を永遠に変える」という文章を発表しました。その中で、時間の方向性と事物の偶然性について話していることが、わたしにとって深く勉強になりましたので、その一部を翻訳させていただきたいと思います。

(中略)

 小さなウイルスが我々の生存世界を永遠に変えます。ある場合はそれが秩序を揺るがし、矛盾を激化します。ある場合、それが秩序を停滞させ、我々は何もできず、ただ時間の過ぎ去る痕跡を感じるしかありません。ある場合は、コロナウイルスの従う秩序が我々人間の生理・精神・社会の秩序を壊し、命が混乱の元――死に帰しました。いずれにしても、生き残った我々は、このウイルスと人間社会の不可逆的な出会いがもたらした混乱に、直面するしかありません。そして、時間は取り戻せません。コロナの後、我々もコロナの前のようではありません。さらに謙遜に世界を認識し、不確定性を敬畏し、そして、この混乱に適応する新たな秩序を作り試みるべきではないかと、私は思います。(「感想」中一部抜粋)


■翻訳資料

1.黄峥「Time with an arrow/direction 時間の方向」
2.黄峥「Time, crowd and uncertainty  時間、群衆と不確定性」

※翻訳と原書、感想、参考文献など、范帥帥さんのお便り原文をお読みになられる方は以下のPDFファイルをご覧ください。

・范帥帥翻訳・感想「黄峥:小さなウイルスが我々の生存世界を永遠に変える」(2020.5.10):PDF