【お知らせ】2024年度 日本東アジア実学研究会国内大会 告知・プログラム

2024年度 日本東アジア実学研究会 国内大会告知

【開催日時・場所】
開催日:2024 年 9 月 14 日(土)・15日(日)
会 場:岡山大学津島キャンパス文法経講義棟内 12番講義室/14番講義室

【参加申込について】
・参加費:1,000 円
・懇親会費:専任教員 6,000 円 非専任・大学院生 3,000 円
※振込口座等は設けておりません。当日、受付にてお支払ください。

参加申込みフォームはこちら

※上記のフォームより、9 月8日(日)までにお申し込みください。あるいは、大会実行委員の高橋恭寛(E-mail: snail_1867yahoo.co.jp)まで直接ご連絡ください。
を@に置き換えてください)

2024年度日本東アジア実学研究会国内大会プログラム

各個別発表の要旨はこちら

9月14日(土)【個別報告】

13:00~13:05 開会挨拶 会長 片岡龍
13:05~13:10 進行の確認
13:10~13:40 高城建人 李承晩のネーション認識に関する研究
13:40~14:10 田得霖 「民性」・「社稷」・「天」―権藤成卿の政治思想の再検討
14:10~14:40 ラハディティヤ・プスパ・キラナ 柳田国男の『先祖の話』における先祖観
14:40~14:50 休憩
14:50~15:20 岡﨑瑞生 現代を生きる超高齢者の思想
15:20~15:50 ホアン・ティ・ホン・ガー 『坊っちゃん』の翻案小説としての『鹿男あをによし』に関する考察
15:50~16:20 尹馨憶 安藤昌益の「人」と「病」論(仮)
16:20~16:30 休憩
16:30~17:00 高悦  徳川家康の朱子学導入について
17:00~17:30 趙真真 石川丈山の煎茶の思想的背景 
17:30~18:00 石咏絮 淵岡山の安楽論 

9月15日(日)【個別報告・パネルセッション】

10:00~10:30 【個別報告】
西田洋子「1985年から2023年の朝日新聞読者投稿記事の分析による女性の体形に対する社会意識の検討」
10:30~10:40 休憩
10:40~12:10 【パネルセッション】

パネルセッション「医療政策・医学教育と人文学」

話題提供者
乗竹亮治(日本医療政策機構)
小比賀美香子(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科)
島田雄一郎(大島商船高等専門学校)

 超高齢社会を迎えた日本では、医療・介護をはじめ、様々な問題が噴出している。そして、高齢化に伴う問題は、日本のみならず、世界的な課題となっていると言うことも可能であろう。
 こうした状況のなかで、現実の諸課題と向き合いながら、対症療法的な知見を見いだすことに終始せず、あるべき「学問」の姿を探究し、諸課題に応じていく学術研究が求められているのでないか。こうした営みは、まさに「二十一世紀のあるべき学問をつくりあげていくことを目的」として謳う日本東アジア実学研究会において実現されるにふさわしいものと考えられる。
 以上のことを念頭において、本パネル・セッションでは、主に医療の分野から人文学の分野への参画を希求する課題を2名の方から報告していただき、そして人文学の分野からケアの現場の課題に根ざして課題解決の道を模索する研究プロジェクトを1名の方から報告していただき、それをもとに現実の課題に向き合う人文学の新たな学術的な営みについてディスカッションを行いたいと考えている。
 具体的には、乗竹亮治氏(日本医療政策機構)より、複雑な医療制度・システムの正確な伝達、医療情報とその信頼性などをキーワードとして、医療政策の場における課題とそれに対する人文学の有用性について報告する。次に小比賀美香子氏(岡山大学大学院医歯薬学研究科)より、西洋の医学教育のあり方と対比しつつ、現在の日本の医学教育における人文学の希薄さとその弊害、今後の医学教育における人文学の有用性について報告する。最後に島田雄一郎氏(大島商船高等専門学校)より、現代日本のケアの場において、頻繁に飛び交う「家族に迷惑をかけたくない」という意識に即して、超高齢社会・日本の諸課題を解決する道を見いだす研究プロジェクトを紹介する。
 以上の報告をもとに、現実の諸課題と向き合う人文学の可能性とそのあり方について、ディスカッションを行う。報告について、趣旨説明3分程度、報告は1名12分~13分程度、合計45分、ディスカッションを45分設ける。参加者の方々とのディスカッションの時間をなるべく多く持ち、多様な意見交換の場となればと考えている。