【会員の図書】古文英『幕末期の〈陽明学〉と明末儒学』(春風社、2024.3)

タイトル:『幕末期の〈陽明学〉と明末儒学』
刊行日 :2024.3
著 者 :古文英
ページ :336
出版社 :春風社
ISBN :978-48-6110-922-5

内容紹介
幕末期の陽明学者らに注目し、「誠中心の儒学」に代表される陽明学の既存の認識を再検討し、幕末期の儒学思想史像の刷新を企図する。

草庵からみれば、真実の学問は静中の功によらないと実現できないという。草庵からみれば、読書の功は心気の紛擾を引き起こし、静坐のほうが「澄心」に到達できる。したがって、念庵・双江の帰寂の説が最も『中庸』の慎独の核心をついていることになる。すなわち、草庵は心気の紛擾を排除し、心が澄んでいる境地に到達したいために、念庵・双江の帰寂の説をよしとする。(本文より)

(出版社紹介文より)